積み木で遊ぼう 自由な発想でいろいろなものに変身する積み木

積み木はシンプルな形だから、子どもの想像力や創造力を育みます。また、成長とともに遊び方を変えられるので、長く愛用できるのも魅力の1つです。ママやパパはちょっとだけお手伝い。あとは子どもの世界を見守りましょう!

見た目はシンプルでも遊び方は無限

 シンプルな形の積み木ですが、遊び方は自由自在。積み木をクルマに見立てて走らせたり、長く並べて道路や線路、高く積み上げて家やタワーを作ったり。子どもの想像力がふくらみます。小さな子どもでも、ママやパパが積み上げたものを崩させてあげるだけで、十分楽しめます。
 また、積み木を高く積むにはどうすればいいのかを考えることで、応用力や辛抱強さなども鍛えることができます。
 一人では上手に積み木を積めないという子どもには、ママやパパがやってみせることが効果的。大人が積んだ形と同じものを作らせてみてください。それだけで考える力はもちろん、空間把握能力が身につきます。
 理数系の基礎力を養える遊びとしても注目されている積み木遊び。ぜひ子どもと一緒に楽しんでみてください。

子どもの想像力と創造力を高める積み木の選び方

■立方体と直方体を多めに
 一般的な積み木のセットには、立方体、円柱、三角柱などのさまざまな形が少しずつ入っています。子どもは積むのが好きなので、まずは、積みやすい直方体や立方体がたくさん入ったセットがよいでしょう。

■色数は少なめに
 積み木に色がついていなければ、子どもは色を想像して遊ぶもの。カラフルな積み木にする必要はありません。

並べて、積んで、遊ぼう

●並べて、積んで、取り出してビルを作ろう
□用意するもの
・立方体と直方体の積み木

□作り方
①積み木を横に並べ、その上に積んでいきます。

②内側の積み木の1つをそっと押して取り出し、窓を作ります。
窓を抜くときはスリル満点。慎重に崩さないように抜いていきます。窓は3つ、4つと増やしていって、崩れるまで順番に抜いていくのも楽しい遊びになります。慣れてきたら、大きなビルに挑戦しましょう。
※この積み方は一例です

●並べて、積んでお風呂を作ろう
□用意するもの
・立方体か直方体の積み木(どちらでもOK)

□作り方
①子どもが入れる大きさの円になるよう、積み木を並べます。

②①の上に並べて積んでいきます。このとき、下段のすき間をふさぐように並べます。

③子どもが座ったときの腰の高さくらいになるまで積んでいきます。
子どもは狭いところに入るのが大好き。触ると崩れてしまう積み木の囲いの中で、わくわくしながら〝お風呂〟に入ることでしょう。積み木がたくさんなければ、1周だけでも十分。想像力でカバーできます。秘密の部屋に見立ててもいいでしょう。

≪column≫ 

■買い足すときは、「基尺」に注意しましょう
「基尺」とは、積み木の基本となる尺度のことをいいます。積み木のメーカーによって違うので、必ず確認してください。一般的には正立方体の積み木の一辺の長さを指します。
 この基尺がしっかりしていない積み木は、積み上げるとずれやすく、高く積めば積むほど不安定になって崩れる原因に。

■安全面に注意して選びましょう(赤ちゃん用)
 最近は赤ちゃんが安心して遊べるように考えられた積み木がたくさん販売されています。やわらかくてつかみやすいもの、ぶつけても安心な角がとれているもの、なめても大丈夫な塗料を使ったもの、力が弱くても持ちやすい軽いもの、など。
 また、赤ちゃんの好奇心を刺激するために、持つと音が鳴るものなどもあります。

☆月刊誌『灯台』2012年11月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載