知っておきたい〝子ども乗せ自転車〟事情

安全で、機能的で、しかもおしゃれ。そんな子ども乗せ自転車が増え、ママたちから注目を集めています。一方で自転車利用に関する問題が増えている現実も。そこで、子ども乗せ自転車を快適に利用するために知っておきたい情報をまとめてみました。

子ども乗せ自転車はメリットがたくさん

 幼児と一緒のお出かけに便利なのが、子ども乗せ自転車。チャイルドシートが装備されているため、安心して子どもを乗せられます。「行動範囲が広がる」「買い物の荷物が乗せられる」など、ほかにもメリットはたくさん。
 最近では、幼児2人を乗せても安定感があるものや、子どもを乗せたままでも立てやすいスタンドのもの、また電動アシスト機能が付いていたり、シャープなデザインのものがあったりして、愛用者は増加しているそうです。
 一方で、集合住宅の駐輪場に子ども乗せ自転車が置きにくいなど、最近の住宅事情ならではの問題も増えています。
そこで、子ども乗せ自転車を安全に、快適に活用するために、知っておくと役立つ情報をまとめました。ぜひ今後の購入や利用の参考にしてください。

子ども乗せ自転車これだけは知っておきたい3つのこと

1 購入前に駐輪場をチェックしましょう

 集合住宅の駐輪場に「ラック」を設置しているケースが増えています。子ども乗せ自転車は普通の自転車より幅も重量もあるため、ラックに置けなかったというケースがあるそうです。2段ラックに置く場合は、出し入れが楽な下の段がオススメ。

2 安全のためにヘルメットの着用を

 ある幼稚園の調査では、「自転車が倒れて、乗せていた子どもにけがをさせてしまった経験を持つ方」が、3割もいたそうです。シートベルトをしているので、倒れたときに頭を打つケースが多いとか。子ども用ヘルメットで、頭部をしっかり保護してあげましょう。また、安全基準をクリアしている自転車を選びましょう。

3 守ろう! 自転車ルール
 自転車利用の増加とともに、マナーの悪さが問題視されています。安全に、快適に自転車を利用するために、知っておきたいルールを紹介します。

ルール① 車道の左端を走りましょう
 自転車は「車両」の一種。そのため、歩道と車道の区別があるところでは、車道の左端を走らなければなりません。

ルール② 歩道は歩行者優先です
 歩道は歩行者優先ですが、以下に該当する場合のみ、自転車は歩道を通行できます。ただし、歩行者の邪魔にならないように注意しながら、車道寄りを通行すること。歩行者に向かって「どいて~」とベルを鳴らすのはマナー違反。ベルを鳴らしていいのは「見通しが悪い交差点」や「道路標識で指定された場所」など、危険を知らせる場合のみです。
・歩道通行許可を示す標識があるとき
・運転者が児童、幼児、70歳以上、身体障害者であるとき
・車道や交通状況によって、車道通行が危険で歩道通行がやむを得ないと認められるとき

ルール③ 携帯電話やイヤホン、傘差し運転はNG!
 携帯電話で話しながら、イヤホンなどで音楽を聞きながらの運転は、注意力を欠き、安全性を損なうおそれがあるため、禁じられています。また、傘を差しながらなど、安定感を損なう方法での運転も禁止されています。

☆月刊誌『灯台』2012年9月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載