赤ちゃんとスキンシップ遊び

北風がビュービュー吹く寒い日は、外で遊ぶのはためらいがち。無理に外に出なくても、室内でも体を使って楽しく遊ぶ方法はたくさんあります。こんな日は、スキンシップを遊びに取り入れて、親子でたくさん触れあいましょう。

スキンシップで絆も強まる

 
 赤ちゃんはママのぬくもりが大好きです。肌と肌が触れあうことで、ママ自身も癒され、絆が強まります。暖かい部屋の中で、手や体を使って一緒に遊んでみましょう。
 月齢が低い時期でも、声かけをしながら赤ちゃんの手にママの手をにぎらせてみたり、くすぐりっこをして刺激を与え、赤ちゃんの反応を引き出してみましょう。
 また、一緒に体を動かしながら遊ぶことで、言葉と動作が結びつき、少しずつ言葉の意味を理解していくことができます。
 いろいろ試しているうちに、お気に入りの動きや遊びが出てきます。活発な動きを喜ぶようになったら、ママのひざの上にのせてダイナミックに動く遊びも楽しめるようになってくるでしょう。
 寒い季節におすすめの、手を使ったり、体に触れたりして楽しむ遊びを紹介します。

ママの顔や表情で 
 
・息をぷぅ~ぷぅ~
 赤ちゃんは、ささいな刺激も喜ぶもの。赤ちゃんをひざにのせ、おでこに向かって軽く息を吹きかけます。最初は少し離れたところから吹き、だんだん顔を近づけていきましょう。最後は仰向けに寝かせて足の裏や、おなかに口を当てて、思いっきり「ぷぅ~」と息を吹きかけます。

ママの声や指で 
 
・ぐるぐるうずまき
 赤ちゃんを仰向けに寝かせ、「うずまきぐ~るぐる」と言いながら、人さし指でおなかに円を描き、最後に軽くポン、とたたきます。おでこや手の甲、足の甲など体のあちこちにうずまきを描いてみましょう。ママの声や指が近づいてきただけで、くすぐったい感じがして笑う赤ちゃんもいます。

パパとママが協力して 
 
・ゆりかごゆ~らゆら
 パパとママで大きめのしっかりしたタオルやシーツの両端を持ち、上に赤ちゃんを寝かせて左右にゆっくり揺らします。パパやママは顔を上からのぞかせ、「ゆ~らゆらお船だよ」と言いながら楽しい表情で話しかけます。ときどき上から「いないいないばぁ」をすると、赤ちゃんは大喜び。揺れる動きがバランス感覚も育てます。

手と体を使って乗り物遊び

 赤ちゃんの首がすわり、上体が安定してきたら、もっと大胆に体を使った遊びをしてみましょう。
 ママのひざの上に向かい合わせに座らせ、背中を支えて「お船がぎっちらこ」と揺らしながら遊んだり、赤ちゃんの両脇を両手で持って腕を伸ばし、「飛行機ブーン、ブーン」と言ってママの周りを一周してもいいでしょう。
 今回は、乗り物にちなんだ体を使った遊びを紹介します。やり方を工夫すればいろいろなバリエーションができるので、試してみてください。

①パパのおひざでドライブゴーゴー(車)
 
 パパの両脚の間に同じ方を向いて赤ちゃんを座らせ、両手で赤ちゃんの両脇を支えます。赤ちゃんと一緒にドライブしている気分で「右に曲がりまーす」「急カーブだよ」と言いながら左右に体をゆっくり倒します。月齢の低い赤ちゃん向きの遊びです。

②トンネルくぐってこんにちは(電車)
 
 パパやママが両脚を大きく開いて立ち、トンネルになります。股の間から顔を出して「こんにちは」「がたんごとん」などと言いながら後ろにいる赤ちゃんの両手を持ってトンネルをくぐらせます。赤ちゃんがハイハイできたり、あんよができる場合はそのまま通らせてもいいでしょう。大人の顔が逆さに見えるのが、赤ちゃんにとって面白い遊びです。

☆月刊誌『灯台』2011年2月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載