親子で愛情確認! スキンシップ遊びをたくさんしよう

スキンシップには子どもの自己肯定感や優しい気持ちを育むなどうれしい効果がいっぱい。ぜひ、遊びのなかにもスキンシップを積極的に取り入れていきましょう。

スキンシップで子どもにたっぷり愛情を伝えよう

 子どもは、ママやパパとのスキンシップが大好きです。その最大の理由は、触れ合うことでママやパパの愛情を確かめられるため。子どもは「自分は大切な存在なんだな」「必要とされているんだな」ということを感じ、安心したいのです。ベッタリと密着するようなスキンシップが図れるのは、幼児期のうちだけかもしれませんが、ぜひ、いっぱい触れ合って、子どもに「ママやパパもあなたが大好きだよ」ということを伝えてあげてください。
 こうして愛情をしっかりと感じられた子どもは、友だちや周囲の人に対しても優しい気持ちを抱けるようになります。また、自己肯定感が育まれ、親との関係を安全基地にできるため、外の世界への探究心も旺盛になり、結果的に自立が早くなるともいわれています。
 子どもがスキンシップを求めてきたときは、そのときにしていることの手を止め、少しでもよいので子どもと関わるようにしてあげてください。
 今回の「遊びのアイデア編」ではスキンシップを取り入れた遊びを紹介します。愛情を伝えるつもりで、ぜひ、一緒にやってみてください。

日常のなかでスキンシップが図れるもの

 普段の生活のなかでも自然とスキンシップが図れるものはたくさんあります。こんなときに優しく声をかけたりして、愛情を深める時間にしてもよいですね。

・お風呂
・耳そうじ
・歯磨きの仕上げ磨き
・ほめるとき
 (頭をなでながら)
・絵本の読み聞かせ
 (ひざにのせて)
・寝かしつけ
 (マッサージしながら)

—スキンシップは脳の活性化にも—

 スキンシップには脳を活性化させる効果もあるといわれています。それは、皮膚と脳が同じ細胞層からできているためです。話は受精卵のときまでさかのぼります。受精卵はある時期になると外胚葉、中胚葉、内胚葉という3つの細胞層に分かれますが、このうち外胚葉から作られるのが皮膚や脳。つまりルーツが同じなのです。「皮膚は露出した脳である」という言葉もあるほど。そのため、スキンシップの心地よさは脳に直接働きかけ、脳の活性化につながるとされるのです。

*参考文献:『手の治癒力』(草思社)、『子どもの「脳」は肌にある』(光文社新書)

スキンシップ遊びアイデア集

◆ありさん、どこいくの?

「ありさん、ありさん、どこいくの?」と言いながら、子どもの手や足の先からありが登るように指でソロソロと登ります。肩のところでツルッとわきの下に滑るなど、ところどころでくすぐると盛り上がります。
※「ぞうさん」で、少し強い力で登ったり、「尺取り虫さん」で、指をウネウネと動かしたりしてもOK。

◆お空から何が降ってくる?

子どもを仰向けに寝かせ、「雨だよー。ポツポツポツ……」と言いながら体中に指先でタッチします。「雪」では、「こんこんこん……」と言いながら握り拳で体中にそっとタッチ。「雷」では「ゴロゴロゴロ……」と言いながら空中で指を動かし、「ピカーッ」で稲妻が落ちるように手を子どもの体のどこかに伸ばしてくすぐります。

◆どきどきカードくじ

〔用意するもの〕
・画用紙 ・鉛筆 ・はさみ ・ポリ袋(不透明なもの)2枚

〔作り方〕
① 画用紙を5cm角程度に切り、カードを数枚作ります。
② ①で作ったカードの半数に「ほっぺ」「お腹」「足の裏」「耳」など体の部位を書き、残り半数に「なでなで」「チュッ!」「こちょこちょ」「フーッ(息を吹きかける)」など、いろいろな行動を書きます。
③ 体の部位のカード、行動のカード、それぞれを別のポリ袋に入れます。

〔遊び方〕
子どもが体の部位、行動、それぞれの袋から1枚ずつ取り、親は出たカードの通りのことを子どもにします。カードを取る役は交互にやりましょう。

☆月刊誌『灯台』2016年9月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載