手紙やはがきを書いてみよう

手紙やはがきのやりとりをする機会が増える年末年始。親子で一緒に、お世話になった方への手紙を書いてみませんか?相手のことを思いながら、気持ちを伝え合う楽しさを体験してみましょう。

文字に親しめる、手紙交換を楽しもう!

 年末年始は、季節のご挨拶として、手紙やはがきなどを送る機会が増える時期。そこで、親子で一緒に、お世話になった方へ手紙やはがきを書いてみませんか? 読み書きができ、文字に興味のある子は文字で、まだ文字が書けない子の場合は、絵を描いたり、シールやスタンプを使ったりしながら、書いてみるとよいでしょう。
 手紙に興味を持つと、「文字への親しみ」がわきます。まだ文字を読めない子も、自分が書いた手紙に返事をもらったら、何が書いてあるのか知りたいもの。また、手紙をやりとりする楽しさを知ると、自分や相手の名前、伝えたいことを文字や絵で書くことに、自然と興味がわいてくるものです。このように、少しずつ、読み書きに親しむことができるのも、手紙やはがきを書くメリットの一つですね。
 相手のことを思い浮かべながら書く手紙は、普段は、なかなか伝えられない気持ちを伝えられるツールとなります。手紙を通じて、相手を思いやる優しい気持ちを育めるとよいですね。

まずは、手紙に親しもう!

家族と手紙交換をしてみよう

手紙に興味を持たない子には、まずは、ママやパパから、手紙を渡してみましょう。〝誰かから手紙をもらうと嬉しい〟ということを体験すると、自分でも書いてみたくなるかもしれません。手づくりのはがきや郵便ポストを用意すると、より盛り上がりそうですね!

文字はなくてもOK

まだ読み書きができない小さい子は、紙に絵を描いたり、シールを貼ったり、スタンプを押しただけでも、立派な手紙になります。好きな形の穴をあけられるクラフトパンチを利用して、折り紙などを素敵に飾り付けてもよいですね。100円ショップにも、手紙の飾り付けに使えそうな道具がたくさん売られています。

◆手紙交換が盛り上がる! 郵便ポストをつくってみよう

家族間での手紙交換を盛り上げる郵便ポストをつくりましょう。
子どもに郵便屋さんになってもらって、配達を任せてもよいですね。

<用意するもの>
ティッシュペーパーの空き箱(2個)・画用紙(赤色・白色)・布テープ・カッター・のり

① ティッシュペーパーの空き箱は、1つは穴の面が上に、もう1つは穴の面が下になるようにして図のように並べ、向かい合う側面をカッターで切り取ります。

② ①の切り取った側面を合わせて、布テープでしっかりと貼り付けます。

③ 箱の表面に赤い画用紙をのりで貼り付けたあと、白い画用紙でつくった郵便マークを貼り付けます。裏面の穴は、手紙の取り出し口になります。

大切な人に、手紙やはがきを書いてみよう

子どもが手紙交換に興味を持ち始めたら、一緒に住む家族以外の身の回りの人を思い浮かべながら、手紙を書いてみましょう。誰に書いたらよいのか、何を書いたらよいのかがわからない時には、このページのイラストを見ながら、親子で話し合うきっかけにしてみるとよいかもしれません。

手紙・はがきを出したい人を考えてみよう

誰に手紙を書いてみたいかな?

何を伝えたいのか、考えてみよう

手紙で、どんな気持ちを伝えたいかな?

だいすきだよ
(例)おばあちゃん、だいすきだよ。

ありがとう
(例) おじいちゃん、りんごをおくってくれて、ありがとう。
せんせい、いつもあそんでくれてありがとう。

またあそぼうね
またあいたいな

(例)○○ちゃん、またあそぼうね。
おばちゃん、またあいたいな。
おじいちゃん、こんどあそびにいくよ。

うれしいことや
たのしいことがあったよ

(例)さかあがりができるようになったよ。
はじめて、すきーをしたよ。
きゃんぷにいって、たのしかったね。

できる範囲でOK! 自分で手紙を書いてみよう

子どもに、立派な手紙を書かせる必要はありません。自分で手紙を出したことや返事がもらえることが嬉しいので、できる範囲で書かせてあげましょう。つたなくても子どもの様子がそのまま伝わる手紙なら、相手の方にも喜んでもらえるはず。

シールでぺったん! 簡単お手紙

まだ文字が書けない子は、100円ショップなどで売っている丸型シールに、伝えたいメッセージの文字を書き込んであげて、手紙やはがきに貼らせます。

なぞり書きで書いてみよう

文字を書くことに興味がある子の場合は、まずは、子どもが書きたいと思った言葉を大人が薄く書いてあげて、文字をなぞらせることから始めてみましょう。運筆の力が十分についてから行うのがおすすめです。

50音表を見ながら書いてみよう

文字が書ける子は、五十音表などを見ながら、自分で書くことにも挑戦してみましょう。普段から、五十音表を目につくところに貼っておくとよいですね。

☆月刊誌『灯台』2021年1月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載