子どもと一緒に楽しむ手芸

マンネリ化しがちな、冬のおうち遊び。そんな時には、親子で楽しめる手芸遊びはいかがでしょうか?フェルトや毛糸の温かな感触にほっこり。大人も子どもも夢中になりますよ。

じっくり取り組む手芸遊びでおうち時間を楽しもう!

 ほっこりと温かい毛糸やフェルトの感触が心地よい季節。今回は、そんな素材を使って、子どもと一緒に楽しめる手芸遊びを紹介します。
 手芸というと、難しそうと感じるかもしれませんが、針や糸は使わずに、幼児でもできることがたくさんあります。小さな子どもは手を使って遊ぶのが大好き! 女の子はもちろん、普段は元気いっぱいの男の子も夢中になって手を動かします。興味を示さない子には、初めに、ママやパパが楽しんでいる様子を見せてあげるとよいですよ。
 難しい部分は、ママやパパがフォローして、子どもができる部分だけをやらせてあげてもよいですね。細かな作業が多いので、手先の器用さを養うトレーニングにもなりますよ。
 自分でつくった作品は、子どもにとって思い入れも格別。でき上がった作品を身に着けたり、お友だちやおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントしても、印象深い思い出になりそうです。親子で取り組む手芸を通じて、冬のおうち時間をより楽しく過ごしましょう。

毛糸を使った手芸遊び

毛糸の温かみを生かして、マスコットや飾りをつくりましょう。

ポンポンでつくる動物マスコット

毛糸のポンポンをベースに、好きな動物をつくってみましょう。

材料:毛糸(中太)、タコ糸、フェルト、段ボール、手芸用ボンド

<つくり方>
①図のサイズに切った段ボールの台紙に、毛糸を巻きつけていく。

②100回程度毛糸を巻きつけたら、中央をタコ糸でしっかりとしばり、台紙からはずす。端の輪になっている部分を切って開き、毛糸をばらして球状に整える。

③きれいな丸い形になるように、ハサミで余分な毛糸をカットする。

④フェルトでつくった目や鼻、耳などのパーツをボンドで貼りつける。耳のパーツは、同じ形のフェルト2枚を貼り合わせ、毛糸の間に差し込むようにして貼るときれい。

雪の結晶の飾り

好みの色の毛糸を使って、自分だけの結晶をつくりましょう。窓辺に吊るしてもきれいです。

材料:細い木の枝(長さ10cm程度)3本、毛糸

<つくり方>
①木の枝を3本重ねて持ち、中央に毛糸を3回ほど巻きつける。

②枝を広げて、中央を指でしっかりと押さえておく。

③毛糸を枝に1本ずつ順に巻いていく。最初の枝に1回巻きつけたら、隣の枝に1回巻きつけ、さらにその隣の枝に巻きつける作業を繰り返すと、中央に六角形の形ができてくる。

④巻き終わったら、毛糸を枝に結びつけて完成。途中で、毛糸に別の色の毛糸を結びつけ、色を変えてもOK。

フェルトを使った手芸遊び

切りっぱなしでOKのフェルトは、手芸の入門に好適。可愛い小物をつくってみましょう!

ハートのオーナメント

ハート形のかわいらしいバッグ。キャンディーなどを入れて、プレゼントにしてもいいですね。

材料:本体用フェルト(18cm×6cm)2色、持ち手用フェルト(18cm×2cm)、チャコペンシルなど、手芸用ボンド

<つくり方>
①本体用フェルトをそれぞれ2つに折り、チャコペンシルなどで図のように線を引き、線の上を切る。

②片方の輪にもう一方のフェルトを通しながら、市松模様になるように、図のように編んでいく。

③持ち手用フェルトを手芸用ボンドで貼りつけて完成!

花のヘアアクセサリー

かわいい花のヘアアクセサリー。安全ピンを縫いつけて、ブローチにしてもすてきです。

材料:本体用フェルト(18cm×4.5cm)、底用フェルト(直径2cmの円)、手芸用ボンド、ヘアゴム

<つくり方>
①本体用フェルトを2つに折り、端(図の★の部分の内側)をボンドで貼りつけてから、輪の部分に、深さ1.5cm、幅4~5mm程度の切れ込みを入れていく。

②①の切れ込みがない部分(図の★の部分の外側)の片面にボンドをつけて、端からクルクルと巻いて貼りつけ、ボンドを乾かす。

③②の本体底にボンドをつけてから、ヘアゴムを底用フェルトとはさんで貼り、しっかりと乾かす。
※底用フェルトを、本体に糸で縫い閉じておくと、より丈夫になります。

お裁縫気分が味わえるポーチ

フェルトにひもを通していくだけ! 楽しく飾りつけてオリジナルのポーチをつくりましょう。開け閉めのできるボタンをつけてもよさそうですね。

材料:本体用フェルト(18cm×15cm)2枚、飾り用フェルトなど、毛糸(1m程度)、セロハンテープ、穴あけパンチ

<つくり方>
①本体用フェルトの下になる2つの角を、図のように丸く切って重ね、1cm程度の等間隔に、穴あけパンチで3辺に穴をあける。

②本体用フェルトの端に毛糸を結びつける。

③毛糸の先にテープを巻いて補強してから、フェルトの穴のあいた部分にかがるように毛糸を通していく。

④好みのフェルトやビーズなどを使って、飾りつける。

※編み物用のとじ針を使って毛糸を通せば、より本格的なお裁縫気分が味わえます!年長さんにおすすめです。

☆月刊誌『灯台』2020年12月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載