家族の健康のために大切にしたい毎日の食事。でも、小さな子どもがいると、調理に時間がかけられないこともありますよね。今回は、頑張りすぎずに続けられて、毎日の食事づくりをラクにするつくり置きのアイデアを紹介します。
下準備をしておけば調理がぐっとラクに
手早く準備したい毎日の食事。週末に日持ちするおかずをたくさんつくっておくと後々便利ですが、せっかくの休みの日にまとまった時間が必要なのが難点です。そこで今回は、頑張りすぎずに取り組めるつくり置きのアイデアを紹介します。
心がける点は、つくりこみすぎないこと。普段の調理のついでや子どもの昼寝中などに、肉や魚を調味料に漬けこんだり、野菜を刻む・ゆでるなどの下準備をまとめて行なうのです。
つくり置きは、普段の食事づくりをぐっとラクにしてくれます。忙しいときや疲れているとき、子どもから手が離せないときに、ゼロから調理をしなくても食卓が整えられる……、そんな気持ちの余裕が持てるのもうれしいですよね。自分に合った方法を見つけ、おいしくて健康的な食事づくりを楽しみましょう!
〝頑張りすぎない〟つくり置きのポイント
① 作業をまとめて効率化
調理の度に、まな板や鍋を出してきて、洗って片づけるという作業を繰り返してはいませんか? 野菜を「まとめて洗っておく」「まとめて切っておく」など同じ作業をまとめて行なうことで、作業の効率化が図れます。
② 計画的に行なう
どのような献立を食卓に並べたいのか、1週間ぐらい先までの計画をたててから取り組むと無駄がありません。安心して食べるために、長期間の保存は避けましょう。
衛生管理は徹底的に!
手洗いと調理器具の消毒は、いつも以上に注意して行ないましょう。キッチン用のアルコール消毒スプレーなどを使用するのが手軽です。布巾やタオル、とり箸やスプーン、保存容器なども清潔なものを用意して。
*包丁やまな板は衛生上、肉用、魚用、野菜用を必ず使い分けましょう
簡単にできるつくり置きアイデア
●洗っておく
野菜を買ってきたら、一度に全部洗ってしまいましょう。料理する度に洗っていると、それだけ時間がかかりますが、まとめて洗って保管しておけば、すぐに調理に取りかかれます。
●野菜をゆでておく
少量ゆでても、まとめてゆでても、手間はあまり変わりません。おひたしや和え物、サラダなどに重宝します。同じ鍋と湯で、アクの少ないものからゆでていけば、さらに時短が可能です。
※安全のために、3日程度で食べきるようにしましょう。
●切っておく・刻んでおく
ねぎや油揚げ、しょうがやにんにくは、まとめて刻んで冷凍しておくと、使いたいときにすぐに使えます。翌日くらいまでに食べきれる量なら、野菜をカットして冷蔵庫に保存しておくのも手。使いきれなかったら、鮮度が落ちる前に味噌汁や野菜スープに入れて食べてしまいましょう。
献立が決まっているなら、肉や魚も用途別に切り分けておくと、まな板を使う回数が減らせます。
●調味料を混ぜておく
しょうゆ、みりん、酒を1:1:1で合わせた「甘辛だれ」や、酢に砂糖を合わせた「合わせ酢」など、よく使う調味料をあらかじめ合わせておけば、いつもの味が簡単に決まります。
●肉や野菜に下味をつけておく
あらかじめ、肉や魚を調味料に漬けて冷凍しておくと、忙しい日も安心。ただし、長期間の保存は風味が落ちてしまうので避けましょう。
●倍量つくって、冷凍で保存
トマトソースやミートソース、ハンバーグや肉団子など、冷凍しても味が落ちにくいおかずは、倍量つくって保存するのがおすすめ。その日に食べるものの〝ついで〟につくるのが、負担なく続けるコツです。
☆月刊誌『灯台』2017年10月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載