GWのお出かけ移動時間を上手に過ごそう!

GWには家族みんなで遠出するご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、小さな子どもとの遠出は移動時間に工夫が必要です。今回ではそんな移動時間の対策を紹介します!

事前準備や工夫をしながら
親子のコミュニケーションタイムを

 GWは遠くまでお出かけしたり、子どもに普段と異なる体験をさせたりするよい機会ですね。しかし、遠出につきものなのが長時間の移動です。大人はこの移動時間を旅の一環として楽しむことができますが、子どもはそうはいきません。最初のうちは楽しめても次第に飽き、ぐずったり暴れたりしてしまいがちです。
 自家用車での移動ならまだしも、電車や飛行機など公共の交通機関を利用する場合は、周囲の人の迷惑にならないよう配慮する必要があるので、さらに気を使います。色々考え始めると外出をする前の段階で疲れてしまいそうですが、できる工夫はたくさんあります。事前準備をしっかりしたうえで、移動時間を親子のコミュニケーションを密にする機会として、充実したものにしたいですね。
 移動時間が楽しくなれば、親にも心の余裕が生まれます。きっと、旅がより思い出深いものになることでしょう。

年齢別 事前準備のポイント


●1~2歳児の場合
移動中にお昼寝してくれると理想的。通常のお昼寝時間より早い時間帯に移動する場合、前日早めに寝かせて当日早めに起こすのも手。生理的な不快感でぐずることも多いので、おむつ替えなどは移動前に済ませましょう。

●3~4歳児の場合
ある程度のことは理解できるので、何時間くらいかけてどこに行くのか、伝えておきましょう。見通しが立つと移動中のストレスの軽減に。子ども用のリュックなどを用意してあげると、遠足気分を味わうこともできます。

●5~6歳児の場合
持参するおもちゃなどは自分で選ばせたほうが、移動中、より遊びに集中できます。公共交通機関では「周囲の人の迷惑にならないように」とマナーを守れるよう意識づけ、できたらちゃんとほめましょう。

乗り物別 移動時間を快適に過ごすためのポイント


自家用車編

  • 子どもが好きなアニメなどのCDやDVDがあると便利
  • チャイルドシートは汗をかきやすいので、汗取りパッドや保冷シートを使う
  • 5月は紫外線も強いので、窓にはUVカットシートを貼ると安心。水分補給もこまめに
  • おむつ替えや授乳ができるスペースや、公園などを備えたSA・PA、道の駅も増えているのでチェックを

電車・新幹線編

  • 電車内のトイレは子どもには使いにくい場合もあるので、乗車前に済ませ、降車駅のトイレ情報も確認を
  • お菓子は小さめのふた付きの容器などに入れておくとこぼしにくく、出し入れが簡単
  • おもちゃは音の出るものは避ける。磁石を使ったものは落としにくく安心
  • 「次の駅に着くまでにこれをやり終えよう」など、停車駅を利用して時間制限つきの遊びをする

飛行機編

  • 気圧で体内の空気が膨張するため、大きめの服装を
  • 離着陸時は気圧の関係で耳が痛くなりがちなので、お茶などを飲ませるとよい
  • おもちゃは折り紙やシールブックなどが静かに集中でき、おすすめ
  • 座席は、乗り降りのしやすさでは機体前方、スペースの広さでは前に座席がないスクリーン前がおすすめ
  • 航空会社によっては子連れ向け専用サポートがあり、多様なサービスが用意されているので確認を

乗り物酔いにも注意

乗り物酔いを防ぐには、前日たっぷり睡眠を取り、しっかり体調を整えることが第一です。そのうえで以下の点にも注意しましょう。

  • あまり細かいパーツや動きのあるおもちゃは避ける(動画を眺めるのも短時間に)
  • 「酔っていない?」などと尋ねると余計に意識してしまい、酔いやすいので避ける
  • 気分の影響も大。できるだけ楽しい雰囲気に
  • 必要に応じ、酔い止め薬を利用する
  • 酔ってしまったら、氷のかけらをなめさせるとおさまることも ※個人差があります
  • 飛行機は主翼のある中間付近の席が揺れにくく、おすすめ ※飛行機の機種によって揺れにくい座席が変わる場合があるので、航空会社に相談しましょう

☆月刊誌『灯台』2017年5月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載