子どもがぐっすり眠れる♪寝かしつけのコツ

昔から「寝る子は育つ」と言われます。しかし、夜なかなか寝てくれない、寝てもすぐに目を覚ましてしまうなど、子どもの睡眠で悩むママも多いのでは。そこで今回は、質の良い睡眠のとり方や子どもを上手に入眠させるコツを紹介します!

スムーズな入眠で心も身体も健やかに!

 子どもの脳や身体は寝ている間に発達すると言われています。これは、子どもの心身の健やかな成長に欠かせない〝成長ホルモン〟が関係しているからです。成長ホルモンの分泌量は、眠り始めてから約3時間がピーク。つまり、いかにスムーズに入眠し、質の良い睡眠をとるかが、健やかな成長のカギになるのです。
 夜、スムーズに寝るためには、「夜寝て朝起きる」という正しい睡眠サイクルを身につけることが大切です。夜にしっかり眠り、朝から元気に活動することが、身体の健やかな成長にも繋がります。昼夜関係なく寝てしまうと、正しい生活リズムが身につかず、体内時計が乱れてしまうことに。この体内時計は癖がつきやすく、慢性化すると、成長しても朝起きるのが苦手になり、不登校や睡眠不足による学習能力の低下などの原因にもなります。一日のリズムを身につけ始める乳児のうちから、昼夜の区別をつけた生活リズムで暮らしましょう。

赤ちゃんのうちから「昼夜の違い」を身体に覚えさせましょう


●朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセット。

●寝る時間と起きる時間を決める。

●遊びは日中だけ。夜中に起きても遊ばせない(寝室におもちゃは置かない。スマホの動画も×)。

●夜寝る時は暗く静かな部屋で、昼寝は明るく雑音のある部屋で。

子どもに合ったものを見つけて♪ 寝かしつけのアイデア

ポイントは、毎晩同じことを同じ調子でやること。繰り返し続けることで、子どもも「おやすみの時間」だとわかり、安心してお布団に入れるようになるでしょう。

◆おやすみなさいツアー
親子で一緒に家の中を回り、「トイレさん、おやすみ」「おもちゃさん、おやすみ」と言いながら各所の電気を消していきます。最後に寝室に入ったら、ママが電気を消して「○○ちゃん、おやすみ」「ママ、おやすみ」でツアー終了です。

◆おやすみの儀式
絵本を読み聞かせる、子守唄を歌う、音楽を聴く、優しくマッサージするなど、毎晩寝る前にすることを決めましょう。ただし、子どもを興奮させるものは避けます。

◆ねんねのお友だち
ボタンなどがない安全なぬいぐるみをねんねのお友だちに。寝るときだけ現れる特別な存在にするのがポイント。大好きなママの匂いを付けておくとさらに◎です。

◆魔法のおやすみ言葉
「ねんね、ねんね」など寝かしつけの言葉を決めたら、最初は子どもが実際に眠りかけているときに、その言葉で何度も話しかけます。慣れてきたら、寝る時間や夜中に起きてしまったときに使いましょう。

◆おやすみポスター
「パジャマを着ます」「歯みがきをします」「トイレに行きます」など、寝る前にすることを絵や写真で順番に並べておやすみポスターを作ります。子どもは先のことがわかると安心するので、お布団に入ることが楽になるでしょう。

☆月刊誌『灯台』2015年1月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載