ちぎる&貼るが楽しい!「ちぎり絵」遊び

はさみを使わずにさまざまな素材をちぎって貼る「ちぎり絵」は小さな子どもでも安心して楽しめる遊びです。指先を器用に使いながら自由に表現する楽しさを味わいましょう!

豊かな創造力を養い
細かな作業で集中力UP!

 ちぎり絵は、子どもにとって「ちぎる」「貼る」という行為が楽しいだけでなく、指先で細かい作業をするため、集中力が高まり、脳の活性化にも効果的といわれています。実際にちぎり絵をリハビリなどに用いている高齢者施設や医療機関が多いのも納得ですね。
 また、でき上がりをイメージしながら色とりどりの素材を自由に貼っていくことで、創造力や色彩感覚も豊かになることでしょう。でき上がった作品を家に飾れば、子どもの満足感や達成感も高まるはず。さあ、親子で一緒にちぎり絵を楽しみませんか?

ちぎり絵に使える素材

子どもの指でもちぎりやすい、薄手の紙を用意しましょう。紙のほかに、毛糸や脱脂綿、落ち葉などを使っても楽しい!

・折り紙
・千代紙
・新聞紙
 (英字新聞も◎)
・広告チラシ

口に入れても安心♪
「でんぷんのり」の作り方

鍋に水カップ2、片栗粉大さじ1を入れてよくかき混ぜる。粉のダマがなくなったら、強火にかけてゆっくりかき混ぜる。透明感が出てきたら弱火にして約3分。熱を冷ましたら完成!

年齢別 遊び方のヒント

幼い子どもだと、まだ思いどおりの大きさにちぎったり、貼りたい場所にのり付けするなど、細かい作業が難しいことも。子どものイメージを大切にし、手助けしてあげましょう。

◆1~2歳
・子どもにいろいろな紙を自由にちぎらせます。
・大人が画用紙にのりを少しずつ塗り、子どもがその上にちぎった紙を貼り付けて遊びます。

◆3~4歳
・大人が画用紙に輪郭のみの絵を描きます。雪だるまや蝶々など余白が多い絵が良いでしょう。
・絵のイメージに合った紙を子どもに選ばせ、自由にちぎらせたら、輪郭に合わせて紙を貼り付けて遊びます。

◆5~6歳
・作りたい絵を子どもと相談して決めます。子どもが好きな絵本のページの一部を再現するのも良いでしょう。
・作りたい絵に必要な色・模様の紙を選び、適当な大きさにちぎって画用紙に貼り、作品を作り上げます。
・雪や雲を脱脂綿で、風や雨を毛糸で表現するなど、紙以外の素材を取り入れてもOK!

☆月刊誌『灯台』2015年1月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載