いつもの場所で探検・冒険ごっこ

探検や冒険は遠くの野山に出かけなくても、ちょっと遠くの公園に出かけるだけでも十分楽しめます。また、工夫次第で、毎日通る近所の道を、ドキドキ、ワクワクする道に変えられます。さあ、親子で探検・冒険の旅に出かけましょう!

面白いこと、不思議なことを探して楽しもう

 道端に落ちている石ころや葉っぱも、子どもにとっては宝物。一歩外に出れば、そこはまるで宝探しをする探検・冒険の世界です。季節はもう春。思いきり外に出て遊びましょう。
 公園には自然がいっぱいあります。子どもの目線で見てみると、「面白いこと」「不思議なこと」であふれています。少しの工夫で、いつものお散歩が楽しい探検に早変わり。たまには、ちょっと遠くの公園に出かけて、親子で見知らぬ場所の探検ごっこをするのもいいでしょう。
 また、買い物に出かけたときや散歩で毎日通る道でも、工夫次第で楽しい冒険ができます。
 探検・冒険遊びは、知りたいという気持ちや、ルールや指示に従って行動することを学ぶこともできます。親はサポートしながらも、探検隊の隊長になるなどして、子どもと一緒に楽しみましょう。

公園で宝探しごっこ


①宝物をハンカチで包み、木の陰などに隠す。
②「この公園には宝物があるらしい。それは○○色のハンカチに包まれて隠されているので探してきて」と伝える。
③「公園で一番大きな木の近く」「赤い花のそば」などヒントを与える。
④スタートしたら手をゆっくり叩き、宝物に近づいたら速く叩いて、教える。※子どもに宝物を隠させて、親が探すパターンも。

公園で探検隊結成!

①出かける前に探検隊を結成すると宣言。お友だちの親子と一緒でも楽しい。
②公園に着いたら、「ブランコを探せ」「水飲み場はどこだ」など指令を出す。
③公園内の動物や昆虫を探させ、報告させる。
④落ち葉を拾って、木の種類を数えさせる。
⑤帰宅後は探検した公園の地図を描いたり、発見した動植物の図鑑を作ったりする。

いつも通る道が冒険コースに変身

 大きな公園や自然がいっぱいの場所ではなくても、冒険はできます。毎日の散歩コースや通園の道、いつものスーパーまでの道のりなど、よく知っているコースで親子一緒に冒険してみましょう。
 まだ「右、左」がわからなくても、何か目印があれば大丈夫。少しずつ方向感覚を養うことができ、子どもに近所の道を覚えさせるというメリットもあります。
 今回はいつも通る道が、冒険コースに変わる遊び方を紹介しましょう。

近所で冒険ごっこ

 ママが書いた近所の地図を見ながら、目的地にたどり着く冒険ごっこ遊びです。ゴールに楽しいしかけをするといいでしょう。

①大きめの紙に、簡単な近所の地図をママが書き、目的地に印をつける。子どもはこの道路地図を見ながら目的地を目指す。ママは子どもの後を、安全を確認しながらついて歩き、目的地まで一緒に行く。

②地図と鉛筆をもって出かけ、歩いた道に線を引きながら進む。目印のパン屋さん、歯医者さんなどを見つけて歩く。絵やマークを書いてあげると見つけやすい。

③犬に吠えられた場所や、いい匂いがした場所、きれいな石を見つけた場所などを書き込んでいく。

④目的地は店の名前を書かずに、ケーキ屋さん、本屋さんなどにして、ご褒美を買うのも楽しい。

⑤帰宅後、地図を見ながら今日の冒険を家族に説明する。
※交通ルールを守り、安全には十分注意して遊びましょう。

☆月刊誌『灯台』2011年4月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載