親子で楽しむ♪春の散歩

寒さが和らぎ、外遊びがしやすくなるこの季節。親子で散歩に出かけてみませんか?子どものペースで、ゆったりと歩けば、いつもの道にも、たくさんの発見がありそうです。

季節の移ろいを感じながらのんびりと歩いてみよう

 日差しが暖かくなってくるこの季節。季節の移ろいを感じながら、子どもと一緒に散歩に出かけてみませんか。普段は車や自転車で早々に通り過ぎるだけの道も、のんびりと歩くと、いつもとは違った表情を見せてくれます。普段は通らない裏道や細い路地を通ってみても楽しそうですね。
 子どもとの散歩のコツは、〝寄り道を楽しむ〟こと。小さな子どもにとって、散歩の時間は発見の連続です。足元の生き物や草花を見つけては、「これは何だろう」と立ち止まってしまうことも多いでしょう。いつもなら「早くして」「きちんと前を見て」などと言いがちな場面ですが、子どもの目線に立って、じっくりと付き合ってほしいものです。
 散歩は、子どもと過ごすことだけに集中できる時間です。大好きなママやパパを独占して、一緒にたくさんの発見を共有できる時間は、子どもにとっても特別に嬉しいはず。子どものペースでゆっくりと、散歩する時間を楽しんでみてください。

あると楽しい!散歩グッズ

子どもと一緒の散歩では、あえて、寄り道をすることを楽しんでみましょう。次のようなグッズがあると、より楽しめますよ!

●虫眼鏡
小さな生き物や草花を見つけたら、虫眼鏡を使って、細かいところまで観察してみましょう。昆虫の表情や、草花に生えている細
かい毛など、大人にとっても新たな発見があるかもしれません。

●ポケット図鑑
散歩は、身近な自然を感じられる機会です。「このお花は、春に咲く〇〇だよ」「モンシロチョウが飛んでいるね」など、野の花や虫の名前を教えてあげましょう。名前がわからない花や虫に出合った時は、持ち歩きやすいサイズのポケット図鑑が便利です。

●採集バッグ
道端で摘んだ花や石ころなどを持ち帰るための小さなバッグがあると、子どもも喜びます。空のペットボトルを使って、手づくりしてみましょう。

①500mlサイズのペットボトルの上半分を切り落とし、切り口にビニールテープなどを巻く。
②両側面に穴をあけて、首にかけるヒモやリボンなどを通して結ぶ。

●手づくり双眼鏡
おもちゃの双眼鏡を持てば、気分はすっかり探検家!トイレットペーパーの芯で手づくりしてみましょう。

①トイレットペーパーの芯を2つ用意し、周りに色紙を貼った後、ホチキスで留める。

②両側面の端にパンチで穴をあけて、首にかけるヒモかリボンを通して結ぶ。

もっと散歩を楽しむアイデア!

遊びの要素を取り入れれば、いつもの散歩がより楽しい時間に!親も子どももリフレッシュできますよ。

●どっちに行こう
分かれ道に来たら、棒が倒れた方向に進みます。どちらに進むかは、運任せ。いつもは通らない道を通るのは、大人にとっても子どもにとってもドキドキ・ワクワクする時間です。

●色探し
「赤色を見つけよう」「虹と同じ色を順番に見つけよう」「この折り紙と同じ色を探そう」などとテーマを決めて、色探しをしながら歩くと、普段は目に留まらなかった面白いものが見つかったりします。発見したものを撮影して、記録をしてもよさそうですね。丸、三角、四角などの形探しでも楽しめます。

●春色の宝箱づくり
仕切り付きの箱を用意し、葉っぱや枝など、気に入ったものを種類ごとに入れていきます。春はたくさんの色に溢れる季節。一つの仕切りには、同じ色のものだけを集めるようにしても素敵です。

●散歩ビンゴ
散歩で見つけたいものをビンゴカードに描いてから、いざ出発!ビンゴカードに描かれたさまざまなものを探しながら歩きます。

①紙に3×3、4×4などのマスを描いて、ビンゴカードをつくります。
②1マスにつき1つずつ、散歩中に見つけたいものを描いていきます。
「散歩で見つけるもの、どんなものがあるかな?」などと、子どもと相談してみましょう。春の草花や生き物を入れてもよいですね。
③ビンゴカードと鉛筆を持参して、散歩に出かけましょう。発見したらマスをつぶしていきます。タテ・ヨコ・ナナメのどれかの列が揃ったら、あがり!

  ビンゴのイラストの例

<交通ルールを教えよう>
散歩は、子どもに交通ルールを教えるのにもよい機会です。道の歩き方、信号の見方、横断歩道の渡り方などを一緒に練習してみましょう。上記の色探しや散歩ビンゴなどのゲームに夢中になっていると、子どもは急に走り出したりすることがあります。十分に注意をしながら遊んでください。

☆月刊誌『灯台』2021年4月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載