雨の日でもできる!バランス遊びで平衡感覚を養おう

雨の多い時期は外遊びもできず、子どもはストレスがたまり、遊びもマンネリ化しがちですよね。そんなときは、家の中で適度に体を動かせる、バランス遊びに取り組んでみませんか。

運動をするうえで欠かせない平衡感覚を普段の生活や遊びのなかで鍛えよう

 平衡感覚は、体の傾きを感じて上下、左右の向きを調節したり、動きの速さを調整したりする能力で、運動をするうえで欠かせない力の1つです。転びそうになったときに持ちこたえられたり、自転車に上手に乗れたり、ものを落とさずに運べたりするのも平衡感覚が発達していればこそなのです。
 近年は、外遊びの機会が減っていることから、子どもたちの平衡感覚などの能力も低下傾向にあるといわれています。日常生活や遊びのなかで、積極的にこれらの力を養ってあげたいものですね。
 そこで今号では、平衡感覚を磨くことができるバランス遊びを紹介します。家の中でできるものばかりなので、雨の日にももってこい。お出かけできないストレスを発散するべく、親子で楽しんでみてくださいね。

普段の生活のなかで平衡感覚の発達に役立つこと

●裸足で過ごす
裸足でいると足裏の筋肉が発達し、足の裏をしっかり使って立ったり動いたりできるようになるため、平衡感覚も発達していきます。

●砂利道や芝生の上などを歩かせる
舗装された平らな道や床などは歩きやすいものですが、砂利道や芝生など凹凸のある道は歩きにくく、バランスを取る必要があるため、平衡感覚が鍛えられます。

●立ったまま靴の脱ぎ履きをする
4歳ごろからは立った状態で靴の脱ぎ履きができるように練習を。平衡感覚を鍛えると同時に、素早く脱ぎ履きする必要がある小学校入学以降の準備にもなります。

平衡感覚を養えるバランス遊びをやってみよう!!

最初のうちはふらついてしまっても、やっていくうちに上手にできるようになっていきます。楽しみながら、繰り返し挑戦してみてください。

◆ちゃんと歩けるかな?
畳の縁やフローリングの板と板の間の線など、線の上をまっすぐ歩いてみましょう。簡単そうなら、縄跳びの縄や紐などをくねくねと曲がった状態で置き、その上を歩かせてみます。カニさん歩きで横に進んだり、後ろ歩きしたりしてみても楽しめます。

◆片足でまねっこ遊び
親子で向かい合い、片足で立ちます。親は両手を頭に乗せたり、手を振ったり、腕組みしたりし、子どもはその動きをまねます。慣れてきたら、片足でジャンプしたり、首をかしげたりするなど難易度の高い動きも取り入れてみましょう。

◆ゆらゆらお馬さん
親が四つん這いになり、その上に子どもが乗ります。この状態から、親は体を軽く前後や左右に揺らし、子どもは落ちないように頑張ります。

※親が四つん這いの状態から、手は床についたまま、腰を下ろして正座のような状態になると、小さな子どもでもチャレンジしやすくなるでしょう。

*バランス遊びは、すべると危険なので裸足で行ないましょう。
*周囲に危険なものがない、広いところで行ないましょう。

☆月刊誌『灯台』2017年6月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載