子ども服の汚れ、おうちできれいに

食べこぼしや泥はね、おしっこにうんち汚れ・・・。子ども服についたなかなか落ちない汚れと毎日格闘するママたちのために、驚くほど汚れが落ちるワザを紹介します。ぜひ試して効果を実感してみてください。

子ども服の汚れどうしていますか?

 子育てをしていると、子ども服についたさまざまな汚れやしみとの格闘は日常茶飯事です。でも、子どもが元気に遊んでいるときにつけてしまった汚れ、1人で頑張って食べているときについてしまうしみは避けられないもの。「また汚して・・・」と子どもを責めるのではなく、「汚れたら洗ってきれいにすればいい」と割り切る気持ちが大切です。
 では、衣服についてしまった汚れやしみは、どうやって落とせばいいのでしょうか。「洗濯機で洗っても、食べこぼしのしみが全然落ちない」「いつもの洗剤では泥はねがなかなか取れない」と悩むママのために、汚れを落とすワザを集めました。いつもの洗濯の前にひと手間加えるだけで、スパゲティのケチャップをべっとりこぼしたTシャツも、泥んこになってしまった靴下もすっきりきれいになります。
 ただし、汚れやしみにはいろいろな種類があるので、紹介するワザは、必ず衣服の目立たない部分で色落ちしないか確認してから、行なってください。また、時間が経過すればするほど汚れは落ちにくくなります。なるべく早目に対処しましょう。


汚れの種類に合わせて対処しよう

 汚れやしみといっても、いろいろな種類があります。子ども服に多いのは、水に溶けやすい水溶性の汚れの食べこぼし(しょうゆ、ソース、ケチャップなど)やおしっこ、うんち汚れ、水にも油にも溶けにくい不溶性の泥汚れなど。汚れの種類に合った汚れを落とすワザで、子どもの服をきれいにしてあげましょう。

汚れ・しみ別、落とすワザ

○食べこぼしのしみを落とすワザ(水溶性のしみの場合)

1.固形物がついていたら、乾いたティッシュペーパーで固形物をつまむようにして取り除きます。

2.食器洗い用中性洗剤を歯ブラシや綿棒につけて、しみ部分に塗りつけます。洗剤に汚れの色素がからみ、汚れが薄くなるまで繰り返しましょう。


3.しみ部分をぬるま湯につけ、しみを湯に溶かすようにもみ流します。汚れを広げないよう、しみ部分のみを洗うことがポイントです。

4.しみが落ちたら洗濯機で通常洗いをします。

○泥汚れを落とすワザ

1.固形石けんが効果的です。まず、固形石けんを汚れ部分にすり込みます。

2.汚れ部分をぬるま湯につけてもみ洗いをします。石けんを泡立てながら、湯に汚れを溶かすように。

3.汚れが落ちたら洗濯機で通常洗いをします。

○おしっこ・うんち汚れを落とすワザ

おしっこやうんちの汚れは、すぐに水洗いをし、その後洗濯機で通常洗いをすればほとんどの場合落ちます。ただし、時間がたってしまった場合は、食べこぼしのしみと同様の手順で落としましょう。

応急処置の3つの注意点 

■1 汚れを広げない
お気に入りの衣服に汚れがついてしまった場合、慌ててゴシゴシとこすってしまいがちですが、これはNG。汚れを広げてしまう可能性があります。

■2 汚れを移さない
衣服の汚れが他の場所に移らないよう注意しましょう。固形物が付着しているなら、乾かないうちに、乾いたティッシュペーパーなどでつまみ取ること。このときもこすってはダメ。

■3 衣服を傷めない
前述にもありますが、汚れやしみをこすらないこと。衣服の繊維を傷めてしまう恐れがあります。また、飲食店にあるおしぼりで衣服を拭くのは避けましょう。漂白処理が施されている場合があるので、色落ちの原因になることも。


汚れを落とす前に取り扱い絵表示を確認しよう

 どんな衣服にも、必ず取り扱い絵表示というものが付いています。この絵表示には、衣服の材質や洗濯方法、取り扱いに関するさまざまな注意事項が記載されています。汚れやしみを落とす前に、必ず絵表示を確認しましょう。紹介した処置は、家庭で洗っても大丈夫なものだけにします。また、シルクなどデリケートな素材は、処置しないでください。

☆月刊誌『灯台』2011年10月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載