「お掃除サイクル」でいつでもおうちすっきりキープ

やってもやっても、終わりの見えない掃除や片付け。わが家に合った「お掃除サイクル」を取り入れていつでも、すっきりと快適に過ごせるお部屋を目指しましょう。

「お掃除サイクル」を決めていつ、何をするのかを明確にしよう!

 私たちが生活をしていく上で、部屋が汚れたり、散らかったりすることは、避けては通れません。その上、子育て中の忙しい毎日では、思うように掃除や片付けをする時間がとれないもの。また、共働きなどで、掃除まで手が回らないという人も多いのではないでしょうか。
 そこでおすすめしたいのが、わが家に合った「お掃除サイクル」を決めること。自分に合ったサイクルで、毎日する作業、週に1度する作業、季節ごとにする作業などを決めて、掃除や片付けを行うと、キレイなお部屋をキープしやすくなります。
 あらかじめ、いつ、何をするかわかっていると、〝あれもこれもやらなきゃ〟という気持ちから解放され、心に余裕を持ちやすくなります。また、家族に掃除の予定を伝えておけば、協力を得やすくなるかもしれませんね。
 どのタイミングで、どの程度の掃除や片付けに取り組んだらよいかは、家庭ごとのライフスタイルや考え方によって異なります。ここでの例を参考に、わが家に合ったお掃除サイクルを計画してみてください。

ライフスタイルに合わせて自分に合った「お掃除サイクル」を決めよう!

 まずは、毎日する作業、週に1度する作業、月ごとにする作業などを書き出してみましょう。下記の例の全てをする必要はありません。わが家に合った内容を検討していきましょう。

お掃除プランの例

▶毎日行うこと
掃除機を軽くかけたり、使った場所を拭くなど、続けやすさを重視しましょう。

例)
床:掃除機がけ
キッチン:調理台やコンロ回り、シンクの汚れや水気をざっと拭く
洗面台:洗面ボウルの汚れや水気をざっと拭く
トイレ:便座と床を、使い捨てシートでざっと拭く
浴室:浴槽の掃除、換気
その他:翌日のゴミ出しの準備

▶週に1回行うこと

週末などの時間がとれる時には、床や水回りなどの特に汚れがたまりやすい場所の掃除に、いつもより丁寧に取り組むのがおすすめ。1時間程度で無理なくできる範囲で行いましょう。

例)
床:水拭きをする
キッチン:汚れを洗剤で落とす 水栓器具を磨く
洗面台:汚れを洗剤で落とす 水栓器具を磨く
トイレ:便器内の汚れをブラシと洗剤で落とす
浴室:排水溝の掃除

▶月に1回行うこと

次のような場所も、月に1度程度は汚れを落としたり、整理しておくと、キレイな状態をキープしやすくなります。

例)
キッチン:換気扇の手入れ 冷蔵庫・食品庫の整理
浴室:壁と床のカビ取り
玄関:下駄箱のなかの掃除
その他:窓サッシ・レールの掃除

季節ごとの掃除のすすめ

 たまにしか掃除をしない場所も、あらかじめ計画を立てて、毎月実行していくことで、年末の大掃除の手間を減らせます。

▶季節ごとの掃除や片付けのコツ

季節ごとに適した作業を行うのがおすすめです。下記の例を参考に、わが家にぴったりのプランを立ててみましょう。

気候がよく、掃除に向いている時期です。窓を開けて、ほこりを外に出しましょう。気温が上がる前に、窓のガラス拭きや、冷蔵庫内の拭き掃除、カーテンの洗濯を行うのもおすすめです。カビの生えやすい場所は、梅雨入り前に、カビの栄養分となるほこりや皮脂などを、しっかりと落としておきましょう。

カビや雑菌の繁殖が気になる季節。押し入れやクローゼットなどの収納スペースは、時々戸を開け放して、空気の入れ替えを行いましょう。また、水仕事が苦にならないこの時期には、外壁やベランダ、窓周りなどに水を流して、大胆に掃除するのもよいですね。

気候がよい日に、押し入れやクローゼットなどを整理して、不用品の処分を。また、冬はワックスが乾きにくくなるので、床のワックスがけは秋に済ませておくのがおすすめです。

年末の大掃除は、一年の集大成のつもりで、ドアノブや電気のスイッチなどの細かい部分や、窓周りの掃除をするなどして、すっきりと新年を迎えましょう。普段は徹底できない水回りの掃除などは、専門業者に依頼してリセットしてもよいかもしれません。油汚れは気温が低いと落ちにくいため、実は、掃除にはあまり適さない時期です。

◆季節ごとのお掃除プランの例◆
1月: 家中の拭き掃除
2月: 不用品の処分
3月: 冷蔵庫内の拭き掃除
4月: 窓のガラス拭き、カーテンの洗濯
5月: 網戸の掃除
6月: 衣替え・不用な洋服の処分
7月: 家中の拭き掃除
8月: 窓のガラス拭き、外壁の掃除
9月: 物置・押し入れの整理、カーテンの洗濯
10月: 衣替え・不用な洋服の処分、床のワックスがけ 
11月: キッチンの収納スペースの掃除
12月: 窓のガラス拭き、総点検

増え続けるおもちゃや育児用品は、どうしたらいい!?

 すぐに増えてしまうおもちゃや育児用品は、定期的な見直しがおすすめ。まずは、1年以内に使っていないものをピックアップし、「捨てるもの」「思い出ボックスに保管するもの」「一時保留にするもの」の3つに分けます。
 大事な思い入れのあるものは「思い出ボックス」を用意して保管。捨てるか残すかの判断がつかないものは「一時保留ボックス」に入れておき、一定期間をおいてみて、それでも捨てたくないと思ったものだけを残すようにしましょう。
 子どもにとって大切なものを処分する時の判断は、なるべく子どもの気持ちを尊重してあげてください。

TO DOリストで、効率的に

「今日やること」「今週やること」「今月やること」をリストにしておくと、次に何をすればよいのか、あとどのくらいの作業が残っているのかがひと目でわかるようになり、行き当たりばったりになるのを防げます。作業後に、リストの項目を一つひとつ消していく達成感も、やる気をかきたててくれますよ。

ホワイトボードに書いて、管理するのがおすすめ。家族の目にも触れると、協力を仰ぎやすいかもしれませんね。

☆月刊誌『灯台』2020年5月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載