思い出を未来に引き継ぐ子どもの「作品」の上手な保管方法

処分するのは気が引ける、子どもの工作やお絵かき。どのように、整理・保管をしていますか?今回は、増え続ける子どもの作品を上手に整理するコツを紹介します。

わが家のルールを決めてすっきりと整理・保管

 幼稚園や保育園で、子どもが一生懸命に作ってきた工作やお絵かきなどの作品は、子どもの成長がうかがえるかけがえのない宝物ですよね。
 親としては、なるべく全部取っておきたいものですが、増えてくるとそれも大変。どっさりと家に持ち帰ってくる作品類をどう整理して、保存すればいいのか、頭をかかえている親御さんも多いのではないでしょうか?
 そこで、今回は、子どもの作品を上手に整理・保管する方法を紹介します。後から整理するのは大変なので、どのようなタイミングや基準で整理するのか、あらかじめ“わが家のルール”を決めておくとよいでしょう。世界にたった1つしかない子どもの作品は、時間が経ったときに思い出に浸る楽しみも与えてくれます。上手に整理・保管して、幼き日の大切な思い出を未来に引き継いでいきましょう!

一番大切にしたいのは、「子どもの作品に対する気持ち」

 どの作品を「飾る」「保管する」「処分する」かは、子どもと一緒に決めましょう。上手下手を大人が判断するのはNG。大人目線ではつまらないものでも、子どもにとっては思い入れがあるかもしれません。
 特に、作品を処分する際には、必ず子どもの意向を尊重したいもの。処分したいけれども、子どもが手放したくないという作品は、しばらくとっておいて、少し時間をおいてから相談するとよいでしょう。時間が経つと気持ちが変わって、あっさり承諾したりすることもあります。

作品を管理するわが家のルールを決めましょう!


◆きれいなうちに写真に残す
子どもが作品を持ち帰ったら、きれいなうちに写真に残しましょう。特に、立体作品は時間が経つにつれて形が崩れてしまうので、早めに写真を撮っておく必要があるのです。プリントした写真をアルバムにまとめれば、世界でたった1つの素敵な作品集のできあがり。子どもに作品を持たせて撮った写真も加えれば、成長の記録にもなりますね。

◆お気に入りの作品を、作品展示コーナーに飾る
お気に入りの作品は、リビングの一角や子ども部屋などにスペースを確保して飾りましょう。子どもの絵も、額に入れれば立派なアート! 工作は、下に布を敷くなどして、引き立たせましょう。また、ひもやワイヤーに、クリップなどを使ってつるす方法なら、軽めのものであれば、立体的な作品も簡単に飾ることができて便利です。短いサイクルでの見直しがしやすいので、月ごと、季節ごとの演出を楽しんでみてもよいですね。一定期間、飾り終わった作品は、保管または処分の選択をします。

◆お絵かきはファイルで保管
特別思い入れのある作品は、現物も保管しましょう。ポケット式のクリアファイルは、子どもの描いた絵をまとめて保管するのにとても便利。大きめの画用紙を折らずに丸ごと収納できるA2サイズやB2サイズのクリアファイルも販売されています。

◆立体作品は保管ボックスに
かさばる立体作品は、残しておきたいものだけ大きめのフタつきボックスなどに収納しましょう。ただし、収納できる容量には限界があるので、箱に入りきらないようなら、処分するなどのルールを決めて。保管場所の容量を考えながらどれを残すのかを決めましょう。

☆月刊誌『灯台』2017年11月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載