子どもの大切な思い出の残し方

3月は卒園、卒業、進級への準備など節目の季節ですね。子どもが描いた絵や工作は大切な成長の記録。残しやすい形に変えて素敵な思い出にしませんか?

幼い頃の思い出の品々は
何物にも替えがたい大切な宝物

 子どもの作った作品は、子ども自身にとっても親にとっても、世界に一つしかない宝物です。また、よく遊んだおもちゃや制服、お気に入りの衣類なども、一目見るだけで当時の日々がよみがえる大切な思い出の品です。でも、どんどん増えていく品々を上手に整理できずに、〝成長の記録としてとっておきたい〟と放置していませんか。
 子どもが大きくなったとき、それらの品々を見ながら、幼い頃に感じたワクワク感や一生懸命頑張った気持ちを思い出す―それはきっと、今を生きるパワーになることでしょう。また、親子で一緒に思い出を語り合うことで家族の絆も深まります。
 すべてをとっておくことは難しいですが、厳選し、大切な思い出を素敵な形で残してあげたいですね。

お家でタイムカプセル!

お気に入りの絵やおもちゃなど、子どもにとって思い入れのある品々を丈夫な箱に入れて、押し入れなど普段使わない場所にしまいます。子どもの20歳の誕生日や成人式の日に、家族みんなでそろって箱をオープン! 親はもちろん、大人になった子どもも感動すること間違いなし。親から20歳の子どもへ宛てた手紙を入れてもよいでしょう。

思い出の残し方アイデア

写真に残したり、一部を切り取りコラージュしたりすることで、コンパクトにでき、収納しやすい形になります。ここではその一例を紹介します。

お絵描き

◆年齢別にファイルに入れて作品集に
絵に描いた日付を記入して、子どもの年齢別にファイルなどに入れて整理しましょう。筆圧や色使い、見たものの捉え方など成長の過程がわかります。

◆絵を切り貼りしてコラージュブックに
お絵描きノートの隅に描かれた落書きのような絵も、なかなか捨てがたいもの。コラージュ用のスケッチブックに絵を切り貼りしたら、立派な作品集のできあがりです。

工作など立体作品

◆写真に撮ってアルバムに
そのままでの保管が難しい立体作品は、写真に撮り、作った場所、日時や簡単な説明とともにアルバムにファイリング。子どもの自慢の作品は大きくプリントしてあげましょう。

◆子ども部屋をデコレーション
紙で作った作品など、あまり重さのないものは、子ども部屋の天井から吊るしたり、壁に飾りつけるなど工夫をして、素敵にデコレーション。

制服などの衣服

◆手作りファブリックボードに
フォトフレームを用意します。衣服の模様など特徴的な部分を枠のサイズに合わせて切り取り、布をしっかり伸ばしてフレームに入れたら完成。布を何枚か縫い合わせ、大きなボードにして壁に飾っても素敵!

おもちゃ・ぬいぐるみ

◆コメント入りの思い出アルバムに
子どもが成長しておもちゃやぬいぐるみを手放すときがくる前に、遊んでいるところなどを写真に撮り、アルバムにしてあげましょう。どんなふうに遊んでいたか、どれほどお気に入りだったかなどのコメントを添えて。

☆月刊誌『灯台』2014年3月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載