外で遊べる手づくりおもちゃ

秋風を感じながら、屋外で過ごすのは気持ちのいいものです。今回は、身近な材料でつくることができて、屋外に持っていって遊べる手づくりおもちゃを紹介します。

手づくりおもちゃを持って屋外に出かけてみよう!

 暑さが和らぎ、過ごしやすい気候の秋は、屋外に出かけるのに特に適した季節です。天気のよい休日には、手づくりおもちゃを持って、公園などの屋外へ出かけてみませんか? 今回は、外に持っていって遊べる、手づくりおもちゃを紹介します。
 昔ながらの素朴な手づくりおもちゃのなかには、ママやパパも小さい頃に遊んだ、思い出深いものもあるかもしれません。好きな色や模様を付けるなどして、愛着のあるおもちゃがつくれるのも、手づくりならではの魅力の一つ。身近な材料で、すぐにできるものばかりですので、ぜひ親子一緒につくることから楽しんでみてください。
 完成したら、屋外の広いスペースに持っていって、家族で一緒に遊んでみましょう。秋の気持ちのいい風は心を開放的にしてくれますし、季節の移り変わりを感じながら、ゆっくりと過ごす時間も心地がいいものです。手づくりおもちゃと一緒に、ご家族みんなで、すてきな秋の一日が過ごせるといいですね。

缶ぽっくりで遊んでみよう♪

空き缶に穴を開けて、ひもを通すだけ。バランス感覚が鍛えられるおもちゃです。

<材料>
スチール製の空き缶(同じサイズのもの) 2個、丈夫なひも(110~130cm程度)2本、くぎ(またはドライバーやきり)、ハンマー、はさみ、飾り付け用の材料(ビニールテープ、シールなど)

<つくり方>
① 缶の側面にくぎを当て、ハンマーでたたいて穴を開けます。同じ高さの向かい合う位置にもう1個、合計2ヵ所に穴を開けましょう。

② ①で開けた穴にひもの両端を通し、缶の内側でひも先を結んで抜けないように固定します。持ち手が腰より少し下くらいになる長さがおすすめ。同じものを2個つくったら、完成です!

※缶の開け口のキザキザして危ない部分は、ハンマーで缶の内側にたたいて折り込むようにします。さらに、ビニールテープなどで保護すると安心です。ビニールテープやシールで、缶の表面に色や模様などを付けてもよいでしょう

★コースをつくって遊んでみよう
ジグザグやうずまきなどのさまざまなコースを地面に描いて遊んでみましょう!

空高く飛ばしてみよう!

屋外で、空高く飛ばして遊ぶおもちゃです。人にぶつからないように注意して遊びましょう。

ロケット発射台

<材料>
新聞紙3枚、セロハンテープ、ビニールテープ、割り箸(長さ約8cm)1本、
輪ゴム2本、トイレットペーパーの芯1本、飾り付け用の材料(画用紙、折り紙など)、はさみ

<つくり方>
① 新聞紙3枚をまとめて丸め、棒状にして、セロハンテープで仮留めした後、ビニールテープを巻き付けて、しっかりとした発射棒をつくります。

② 割り箸の真んなかに、図のように輪ゴムを結び付けます。割り箸に結び付けた部分は、セロハンテープで固定します。

③ ①の発射棒の先端の対面する2ヵ所に、2cmほどの切り込みを入れて、②の輪ゴムを差し込みます。

④ トイレットペーパーの芯に、画用紙や折り紙を貼り付け、ロケットの装飾をします。

<飛ばし方>
発射棒の先端にトイレットペーパーの芯のロケットを差し込んで、ロケットと割り箸を一緒につかんで下に引っ張ります。手を離すと、ロケットが勢いよく飛んでいきます。

パラシュート

<材料>
ゴミ袋(40×40cm以上のもの、薄手のものがおすすめ)、たこ糸(30cm)8本、セロハンテープ、油粘土、油性ペン、定規、はさみ

<つくり方>
① ゴミ袋を40×40cmの正方形に切り取り、図のように3回三角形に折り曲げます。

② 輪になっている角を上向きに置いたら、図のように、二等辺三角形をつくるように油性ペンで線を引き、線の上を切って広げると、八角形ができあがります。

③ ②の八角形の頂点に、たこ糸をそれぞれセロハンテープで貼り付けます。たこ糸の端に結び目をつくってから貼り付けると、外れにくくなります。

④ たこ糸の先を1つにまとめて持ち、逆さにします。パラシュートがキレイな形になるように、糸の長さのバランスを調整して1つの結び目をつくり、糸の先に油粘土の重りを付けます。

⑤ 油性ペンで、好きな絵や模様を描いてみましょう。


<遊び方>
できあがったパラシュートをゆるくまとめて、空をめがけて、下から上へ放り投げてみましょう。すべり台の上などの高い場所からパラシュートを開いたまま、落下させてもよいですよ。

☆月刊誌『灯台』2021年10月号「子育てプラザ」より転載