手に取るだけでワクワク!大きな紙で遊ぼう

いつもの紙とはひと味違う、大きな紙で広がる遊びの世界。模造紙や新聞紙などの大きな紙を使った、親子で楽しめるお絵かきや工作のアイデアを紹介します。

創造力を広げて、お絵かきや工作を楽しもう

 普段手にする機会が少ない大きな紙を使った遊びは、子どもたちにとっては新鮮な体験です。画用紙の何倍もの大きさの模造紙は、想像の世界が広がるキャンバスに。丸めたり、破いたり、惜しみなく使える新聞紙は工作の材料にぴったりです。
 そこで今回は、模造紙や新聞紙などの紙の大きさを生かした、さまざまな楽しみ方を紹介します。大きな紙で広がる遊びの世界は、子どもたちの創造力をかき立てます。子どものアイデアで、思いがけない方向に遊びが広がるのも楽しいもの。大人が思いつかないような発想に、感心させられることもあるかもしれません。完成度や決まった遊び方だけにとらわれるのではなく、アイデアを出し合って、遊びをつくり上げる過程そのものを楽しむようにすると、親子の絆を育む素敵な時間になります。
「頭と身体を使って、工夫して遊ぶ」ことは、子どもにとって大切な経験です。娯楽が溢れる今の時代だからこそ、限られた材料から広がる遊びの創造性を楽しんでもらいたいものですね。パパやママも、子どものころに感じたワクワクを思い出しながら、ぜひ大きな紙を手に取ってみてください。

模造紙を使った遊びのアイデア

模造紙の大きさを生かして、いつもとはひと味違うお絵かき遊びをしてみましょう。絵の具やクレヨンで床を汚さないように、ピクニックシートや新聞紙を敷いておくと安心です。

◆町をつくろう
・必要なもの
模造紙、クレヨンやフェルトペン、積み木、ブロック、ミニカー、ままごとの道具など

①模造紙に、道路や線路、家、お店、公園などを描いて町をつくります。「〇〇ちゃんのおうちの近くには、何があるかな?」など、イメージが広がる声かけをすると、子どもは描きやすくなります。

②ブロックや積み木で建物をつくる、お店屋さんにままごとの野菜や果物を並べる、おもちゃの電車やミニカーを走らせる、町を立体的に見せるなどして、空想を広げながら遊びましょう。

町の代わりに、家の間取りを描いてもOK。夢のおうちをつくってみましょう!

◆ダイナミックに! スタンプ画
・必要なもの
模造紙、ダンボール、発泡スチロールの食品トレー(スタンプ用、絵の具皿用)、接着剤、絵の具、筆、水入れ、クレヨンなど

①ダンボールをイラストのように折り曲げて、接着剤で接着し、スタンプの土台をつくります。

②食品トレーの発泡スチロールの平らな部分を好きな形に切り抜いて、接着剤で①の底面に貼りつけます。

③食品トレーに好きな色の絵の具を出し、少量の水で濃いめに溶いておきます。②の発泡スチロールの部分に絵の具をつけて、模造紙に押して遊びます。クレヨンなどで絵を描き加えてもいいですね。

※表面に模様が印刷されていたり、コーティングされている食品トレーだと、絵の具をはじいてしまうことがあります。試してからつくりましょう。

魚のスタンプで「海」、花のスタンプで「花畑」、葉っぱのスタンプで「木」など、表現を工夫してみましょう。〇や△、扇形などの形を組み合わせて、自由に描くのも楽しい!

◆等身大! 自分のポスター
・必要なもの
模造紙、フェルトペン、色紙、毛糸、スパンコール、リボンなど

①模造紙の上に子どもを寝かせ、フェルトペンなどで身体の形をなぞって写し取ります。

②目鼻を描き、色紙などで洋服をつくって着せましょう。毛糸でつくった髪の毛や、スパンコールやリボンの装飾など、立体的な表現をしても楽しい♪

新聞紙を使った遊びのアイデア

大きくて、惜しみなく使える新聞紙は、少し大掛かりな工作の材料にぴったり。素敵な作品を創ってくださいね。

◆新聞紙のファッションショー
新聞紙でつくる洋服と帽子。色紙やシール、リボンなどで可愛く飾りつけて、オリジナルのファッションを楽しみましょう。

・シャツ
必要なもの:新聞紙(1枚)、セロハンテープ、色紙、シール、リボンなど

①新聞紙を半分に折り、イラストのようにカットして、色紙やシール、リボンなどで装飾します。
②頭からかぶって、脇を数ヵ所、セロハンテープで留めて着用しましょう。

・スカート
必要なもの:新聞紙(1~3枚)、ビニールテープ、セロハンテープ、色画用紙、色紙、シール、リボンなど

①新聞紙を上下半分に折り、プリーツスカートのようなひだを折って、上部をビニールテープなどで留めます。
② ①と同じものを子どものサイズに合わせて複数つくり、子どもの身体に巻きつけてセロハンテープで留めます。
③色画用紙でベルトをつくり、色紙やシール、リボンなどで装飾します。

・帽子
必要なもの:新聞紙(1枚)

①新聞紙を半分に折り、折り目を上にして、中心の線に合わせて点線で折ります。
②上の1枚のみ、点線で2回折り上げます。
③裏返して、中心の線に合わせて、左右を点線で折ります。
④点線で2回折り上げ、「ア」の面を「イ」の中に差し込みます。
⑤点線で折り、先は中に差し込みます。

◆新聞紙テント
新聞紙でつくる、秘密基地のようなテント。家族みんなで協力して、つくり上げましょう。

必要なもの:新聞紙(朝刊7日分ほど)、セロハンテープ、麻ひもなどの丈夫なひも、ビニールひも

①新聞紙を4枚重ねて広げ、斜めにしっかりと巻いて棒をつくります。さらに、別の新聞紙を4枚重ねて、同じように斜め方向に巻いていき、半分位巻けたら巻き終わっている棒を20cm程度重ねて一緒に巻き込んで長い棒にします。全部で6本つくりましょう。

角を直角に折ってから巻き始めると、巻きやすくなります。

強度が不足する棒の端を重ねて巻くことで補強されます。

②棒の片側の端を折り返してセロハンテープで留め、だいたいの長さが6本とも同じになるようにしておきます。

③6本の棒を、脚が均等になるように放射状に組み、上の部分を麻ひもでしっかりとしばります。

④脚の折り返した部分にビニールひもを通して、バランスを見ながら棒を配置し直して、セロハンテープで固定します。1ヵ所は、出入り口になりますので、上の部分をビニールひもで結んでおきましょう。

⑤テントの側面を新聞紙で覆うようにセロハンテープで貼っていきます。足りない部分は新聞紙をつぎ足し、余った部分は骨組みに巻きつけるようにして折り込みながら貼っていきましょう。

☆月刊誌『灯台』2018年10月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載