大切な親子の時間 お風呂の楽しい過ごし方

子どもと入る毎日のお風呂、どんなふうに過ごしていますか? 工夫次第でお風呂は楽しい親子のコミュニケーションの時間に!

集中力の高まるお風呂は
楽しみながら学べる場所

 子どもの頃に家族と入ったお風呂の楽しい思い出はありませんか? 親子で一緒に湯船につかる習慣は、日本ならではのすぐれた文化です。入浴で心身ともにリラックスすることで、緊張のほぐれた笑顔が見られたり、普段よりも打ち解けた会話ができる場合も。肌が触れ合うことで親子の親密度もよりいっそう増すことでしょう。また、決まった時間に入浴することで、子どもの生活リズムも整います。ぜひ親子で一緒に、毎日ゆっくり湯船につかりたいものですね。
 お風呂をより楽しく充実した時間にするために、遊びや学びを取り入れてみませんか。心身がリラックスしているときは集中力も高まるため、考える、記憶するなどの学習にも最適だといわれています。
 家にあるものや手作りのグッズを使って遊びながら実験したり、ゲーム感覚で数字や文字を覚えたり、お風呂時間の楽しみ方はいろいろ。さっそく今晩から試してみてはいかがでしょうか。

子どもと一緒に「半身浴」♪

◆深さは子どものおへそくらいに
 全身浴と比べて子どもの体にかかる水圧が少なく、息苦しさなど体への負担も軽減されます。大人のひざにのせるなど工夫して。

◆湯温はぬるめ(38~40℃)に
 熱いお湯は体を緊張させるため、リラックス効果も半減。また体温との温度差が大きいとすぐにのぼせてしまい、ゆっくりつかることができません。

◆目安は汗が出るまでの約20分
 お湯で温まった下半身の血液が体内を巡り全身を温めるまでには、約20分。体の小さな子どもは大人よりも早く温まりやすいので、様子を見ながら調節を。

※子どもから目を離さないようにしましょう。
※石けん、カミソリなどは子どもの手の届かない場所に置きましょう。

親子で一緒に楽しもう! お風呂遊びのアイデア

どこから出てくるの!?
「ピンポン球ロケット」

〈用意するもの〉
ピンポン球

●遊び方
ピンポン球を沈ませてから手を離すと、お湯から球が飛び出します。手を離すときに球を回転させると、野球でピッチャーが投げる変化球のように、球が思わぬ方向に!

文字や数字を楽しく覚える
「牛乳パックかるた」

〈用意するもの〉 
よく洗った牛乳パック、油性ペン、はさみ

〈作り方〉
牛乳パックを5㎝四方に切り、
油性ペンで文字や数字、絵などを書きます。

●遊び方
お湯に浮かべて、「はなちゃんの〝は〟はどれ?」「1たす2は?」と聞いて、子どもにかるたを取らせます。

お風呂が実験室に!
「ペットボトル空気砲」

〈用意するもの〉 
500mlのペットボトル(フタなし)、はさみ、カッター、水、風船、ビニールテープ、入浴剤

〈作り方〉
500mlのペットボトルの底を切り取り、水風船(口の部分をカット)をペットボトルの底にかぶせてビニールテープで固定。入浴剤などで色をつけたお湯をペットボトルに入れます。

●遊び方
作ったペットボトルをお湯に沈ませて風船の部分をつまみます。引っ張って離すと渦の輪が飛び出します。

☆月刊誌『灯台』2014年2月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載